FLHRSE5 ROADKING SCREAMINEAGLE [ロードキング スクリーミンイーグル]
2024-10-09 / 580 view
出典:http://www.webike.net/
FLHRSE5、ロードキング以上のロードキングを逞しく、凛々しい出で立ちが目を惹く。2008年のCVO FLHRSE4の沈黙から5年。ついにロードキングのCVOが2013年モデルにて帰ってきた。ロードキング以上のロードキングを。ハーレー社のプロフェッショナルたちからそんな声が聞こえてきそうなほど、以前よりも格段に進化している。
なんといっても、エンジンが1番分かりやすい変貌を遂げている。国内で発売されたCVOロードキングFLHR3とFLHR4(FLHRSE4)はツインカム96エンジンで1600ccに満たない排気量だった。本国アメリカ版は1800ccを誇る排気量で発売されているにも関わらずである。CVOシリーズといえば1800ccが主流となっていたアメリカ。しかし日本に入ってくるときには排気量は様々な事情により抑えざるを得なかった。
CVOの魅力は、最高峰のファクトリーカスタムだけではない。エンジンも魅力のひとつなんだ。そう思っていたCVOファンのユーザーも多いことだろう。しかし、ついに。国内版CVOロードキングにスクリーミンイーグルツインカム110エンジンが搭載され、1800ccの排気量となった。ハーレー最強の排気量となったのだ。
安定感良し、重厚感良し
1800ccという大排気量のため、6速のミッションは手にあまるくらいだ。しかし、それだけ長距離のツーリングは安定感が増し、心地よい乗り心地となっている。思わず搭乗者が居眠りできるくらい快適だとも言われている。
ツーリングファミリーの中でも、デザインはシンプルで、比較的車体が軽いイメージがあるロードキング。必要最低限のフル装備ということで、オーディオサウンドシステムの搭載も無かった。しかし、CVOファミリーとして再登場した2013年モデルは重厚感あふれるストリートクルザーである。
プレミアムオーディオシステムが搭載され走行中にBGMを楽しむことが可能となった。ロワーフェアリング内臓スピーカーも搭載され、音質まで拘っている。ウインドシールドには風通しを良くするベンチレーション付と機能性が優れている。
丸みのカーブが美しいタンクの上にカスタムコンソールが搭載されたため、フォルムが一層がっちりして見える。しかし、タンク周りの重量感とは反対に、シンプルでスタイリッシュな輝くアジテータ・カスタムホイールが装備されており、そのコントラストのバランスが上品さを引き出している。脱着可能なデタッチャブルダークスモークウインドシールドで気分によって雰囲気の違いを楽しむことがきる。
妥協を一切許さない
カラーバリエーションは2色。レッド系等の「バーガンディーブレイズ with ホットフュージョングラフィックス」、ブルー系等の「クラッシュドサファイア with コールドフュージョングラフィックス」である。
しかし、実はもう1種類用意されているのをご存知だろうか?2013年といえば、ハーレーが110周年を迎えたミレニアムイヤーでもある。そのための特別仕様である、ブラック系の「ダイアモンドダスト & オブシディアン with パラジウムグラフィックス(110th アニバーサリー エディション)」も発売されていた。
CVO(カスタム・ヴィークル・オペレーション)はハーレー社の持っている技術を全て詰め込んだ「妥協を一切許さない、究極のファクトリーカスタム」と言われている。しかし、CVOロードキングに関しては、様々な事情もあり、本国アメリカとは仕様が異なる点が多かった。だが、CVO FLHRSE5はその不満を全て解消した至極の1台となったに違いない。