FLT
2024-12-11 / 971 view
出典:http://www.goobike.com/
FLTの魅力とは?大きなカウルが特徴的なFLT。この大きすぎるともとれるカウルには賛否両論あるが、
ヘッドライトが1灯式、もしくは1灯式+補助灯×2が主流のツーリングファミリーでデュアルヘッドライトを搭載したモデルはFLTシリーズのみ。現在のビッグツインモデルの先駆けとしてFLTシリーズは誕生した。ダイナファミリーやツーリングモデルのハーレーに搭載されているラバーマウントフレームの原点となったハーレーが’80年にデビューしたFLTツアーグライド
なのだ。
長い歴史を持つFLTシリーズは、1990年代にカタログ落ちしたものの、99年からFLTR ロードグライドとして復活した。その後2007年にはエンジンをアップグレードして2009年には新設計フレームを開発するなど、他のツーリングファミリーと同じく進化を続けてきた。ちなみに、FLTは新設計のフレームは5速用なのでチョッパーにしても、ストリップにしても、改造が難しかったといわれている。
細部に光るこだわり
長い歴史を持つFLTシリーズ。ビンテージ車種のためそのままのかたちで見ることはほとんど不可能と言っていいだろう。現代の道路で走らせるためには、それなりのカスタムが必要となる。
しかし、カスタムしたといっても最新型のハーレーにはスピードではかなわないだろう。それでもFLTを求めるライダーの心はなんといってもエンジンの鼓動感だ。
ハーレー史上最後の鉄のエンジンであるショベルヘッド。このエンジンの鼓動を体で体感したいというライダーは後を絶たない。ライダーがどのようにカスタムしているかというと、ブレーキやサスペンションなどのパーツはビンテージだと危ないため、最新のパーツに変更しているようだ。しかし、いくらカスタムしたといえどFLT本体のフォルムはしっかりと保っている。20年以上前のハーレーでもボディ、エンジン、車体を支えるための足回りなど細部までこだわっているのはさすがだ。
カスタムしがいのある名車
FLTはじっくりみれば見るほど細部までこだわっているのがわかる。ブレーキ、オイルタンクの作りなどは素人目で見たらわからないが、ハーレーファンからすると美しいフォルムだと口をそろえていうだろう。ちなみに純正だとマフラーのエキパイが邪魔をするためキックキットが取り付けられない。そのため、キックキットを取り付けるためのカスタムも多く見られる。キックでこの大きなバイクのエンジンを始動させたいと考えるライダーは多い。
1957年のXLモデルに搭載されていたエンジンをアップグレードさせるために開発されたショベルヘッド。名前の由来は、シリンダーヘッドの形状が採掘に使われるショベルの形状に似ていたことから「ショベルヘッド」と呼ばれた。前回のパンヘッドよりも馬力が10パーセントもアップしたエンジンと、セルスターターを搭載した最新モデル「エレクトラグライド」はライダーの中でも人気を博した。