FL [パンヘッド]
2024-12-05 / 1029 view
FLパンヘッド、当時のアメリカンテクロノジーの結晶
ソフテイルファミリーの元祖
ハーレーダビッドソンの1948年モデルのFL パンヘッドは記念すべきパンフレットの初代モデルだ。新型のアルミヘッドを採用されたモデル。あとにも先にもスプリングフォークを装着したFL パンヘッドはこのモデルが最初で最後となっている。ハーレーダビッドソンのクラシカルモデルといえばこのFL パンヘッドと言われるほど後のデザイン性を形付けた往年の名車となっており、未だに人気のビンテージモデルとなっている。前後のタイヤは16インチ。非常に特徴的なフォルムを生み出している。後のハーレーダビッドソンのモデルもデザイン性に大きく影響していく元祖のモデル。それがFL パンヘッドなのである。
1957年のFL パンヘッドは純正のリジットフレームを使われた最後のモデルである。これから先、純正のリジットフレームをつかわれるFL パンヘッドは存在しないため、往年のハーレーダビッドソンのファンも、このFL パケット1957年式モデルについては、印象深いのではないだろうか。新型のツインカム96エンジンを搭載したソフテイルファミリーの元祖と呼ばれる。その風貌は未だに根強いファンを持っている。ソフテイルファミリーの元祖というだけあって、それから先続いていくソフテイルファミリーの車両にさまざまなこの1957年式FL パンヘッドの意向が組み込まれていくことになる。
1959年のFL パンヘッドは1958年に登場した最新の技術をさらなる進化をさせたバイクである。大きな変更として、フレームが大幅に変更された。リアショックが搭載されフレームのリア周りは従来のモデルに比べてかなりの変更が加えられている。全体的なシルエットも今までのFL パンヘッドと大きく異なり、今まで以上に存在感を増すデザインとなっている。フロント周りもプラスチック製からダイキャスト製に変更になっているため、タンクネームプレートもいままでにない存在感というものを放つようになった。
ゼロからカスタムする喜びを
1964年のFL パンヘッドはパンヘッドシーズンの最終シリーズと位置づけられるモデルである。採用された技術としてはクロスオーバーエキゾーストやサイドバック、風防バリアシートやリヤキャリアなど様々なオプションが追加された最後にふさわしい仕上がりとなっている。フロントブレーキのワイヤーも太くなっていたりと、走行性能も考えられたバイクとして進化している。
今回ご紹介したFL パンヘッドシリーズはどれもビンテージバイクとなっているため、中古市場で見かけることが非常に少なくなっている。また今から何十年も前のバイクなるため普通に動作するFL パンヘッドを見つけるのはかなり難しく、ほぼジャンクに近いFL パンヘッドを見つけて1からメンテナンスをし直すという楽しみを見つけている人も多いようだ。どちらにしても中古市場に出てくるのはかなり難しいため、発見したらラッキーといっても過言ではないだろう。