XL1200T SUPERLOW[スーパーロー]
2024-10-24 / 627 view
長距離ライディングに、XL1200T
長距離ライディングに標準をあわせて販売されているXL1200Tスーパーロー。値段的には他のモデルと比較すると高額になっていているが、豪華な装備の数々をみれば文句なしだと思える内容になっている。
例えば工具なしで脱着可能な風防にこのモデルの為に制作されたオリジナルのサドルバッグやシート、そして長距離ライディング向きの燃料が17L入るフューエルタンクなど、1泊以上のツーリングを想定した装備があげられる。またアジア地域をターゲットとして見据えられたモデルとして販売されていることもあり、足つきが非常に良い。
小柄なアジア人むけに意識された取り回しの良さやまたがったときの操作性などの細かい配慮がなされた一台である。これも近年、インドや中国をはじめとするアジア圏でのハーレー人気の高まりを意識したのだろう。こういったモデルの登場はアジアへの朗報と捉えるべきなのだろう。
低く攻めるなら
また本モデルがXL883Lスーパーローの派生モデルであることはスーパーローのネーミングからもうかがえる。ハーレーダビットソンの発表資料からもXL883Lスーパーローのハンドリングを採用しているという記載があり、両者で共通点も多い。
実際にスペックを比べてみると、XL1200TスーパーローはXL883Lスーパーローと比較して1mm車高が低い。また排気量を883ccから1201ccにアップさせ、足つきのいいシートに1201ccのエンジンが搭載されている。
これによりスポーツスターモデルの中でもっとも車高が低いモデルを実現している。まさに日本人向けのモデルである。
バイカー思いのXL1200Tで、遠くへ
抜群の足つきが魅力であると前述したが、身長の低い人や、女性でも簡単に取回せるようになっている。最低地上高が95mmとつま先立ちにならなくてもいいので、安心して乗り回せる。
さらに足つきの良さを考えて考案されたというリデュースドリーチのシートと、振動を大幅に軽減させたミニフットボードが取りつけられているのだが、どちらも長距離ライディング時のバイカーへの負担軽減という配慮があるのは嬉しい。
ここまでの装備があれば、北海道に愛車を連れて行っての超長距離ツーリングもかなり現実的になってくる。
ベースモデルをXL883Lスーパーローとしながらも、排気量1201ccでフューエルインジェクション仕様のエボリューションエンジンが積まれている点を考えると、やはりXL883Lスーパーローは長距離ライディングを念頭に開発されたのだろう。
全モデルのなかではミドルクラスのエンジンを搭載しているのだが、その鼓動を聞けばそんなことも意識できなくなる。とにかく力強いのだ。