XR1200 [スポーツスター]
2024-11-20 / 1207 view
XL1200R、人気者には理由がある
このモデルは2006年10月に発表されたが、当初はヨーロッパでの販売だけだった。ゆえに日本のハーレーファンから日本での入手は諦められていた。しかしその後、日本でのXR1200の販売が始まった。
冒頭に説明した理由でヨーロッパから輝かしくスタートしたXR1200であるが、日本発売を願う声は多く、スポーツスターらしからぬ風貌は一層の人気を博した。そもそもXR1200の誕生の発端は欧州からのリクエストだった。いくら欧州からの要望に応えたとはいえ、XR1200はアメリカンなダートトラックレーサー仕様であるXR750がモチーフとなっていると言われている。
こてこてのアメリカンフォルムを持つわけだが、これが何故ヨーロッパから生まれ、アメリカで販売されなかったのか謎が多い。
XR1200をカテゴライズするとスポーツスターに分類され、他のスポーツスターとはもちろん
共通点もあるのだが、風貌から他の同ラインモデルと異なる。他モデルも同様にビューエルの技術が反映されたエンジンであるが、XR1200の特徴として使用できる共通パーツは少ない。
伝統の4カムを背負って
XR1200はシリンダー、ピストン、フライホイールを含めビューエル由来のパーツが多く使用されているのも特徴である。またエンジンポテンシャルの高さは他モデルをしのいでいると言われるが、日本モデルは欧州モデルと比較してトルクが弱い傾向にある。
低回転のトルクに不満をもつユーザーもみられるが、他のモデルと比較して、車重の違いと独自のブレーキ、車体レイアウト、足回りをみるだけで、スポーツモデルとしてのスペックの高さがわかるだろう。欠点は車両のチューニングで補えるのではないだろうか。
実際に乗ってみたときの感想はどうだろうか。色々調べていると、その速さに驚くといった感想がよく聞かれる。やはり従来のハーレーと比較してしまうと、どうしてもそうなるのだろう。バックステップのポジションからライダーが誘導される前傾姿勢。その速度がデジタルメーターに映し出される。中速で迎えるトルクの山を越えれば怖いものなし、その加速を楽しむことができるだろう。
理想のラインさばきを味わえ
総括としては、ビューエルの過激な風貌に抵抗がある人や、ラバーマウントのXLのエンジンに物足りなさを感じる人、ハーレーそのものの購入を迷っていている国産バイクライダーにも適したバイクとなるだろう。
ただし、一般的にはビューエルとXR1200の間で比較がされるし、この両車でまようライダーも多いはず。それぞれの特性を理解して、長短をリストにして最終的に得点が高い方を選んでも良いかもしれない。しかし直感がなにより大切である。またがった時に足つき、走っている自分をイメージした時のカッコよさが決め手になるのではないだろうか。