FXSTSB 【バッドボーイ】
2024-12-13 / 1804 view
FXSTSB、漂う名車感
ハーレーダビッドソンは長い歴史を持つバイクメーカーです。長い歴史を持つがゆえに、往年の名車というものもあります。FXSTSB [バッドボーイ]はそんな暦年の名車と言っても過言ではないでしょう。そんなFXSTSB バッドボーイについて詳しくご紹介します。
ハーレーダビッドソンのFXSTSB バッドボーイは往年のハーレーダビッドソンの間からも多くの支持を受けている車種です。今回ご紹介するのはその1995年式です。当時使われていたエンジンはエボリューションエンジンで、この鼓動感が今乗ると非常に古い車というものを感じてしまいます。このバイクよりひと世代前のTC 時代のハーレーのエンジンは居心地が悪くどうにも長時間乗るのには抵抗があるというものが多かったのですが、この1995年のFXSTSB バッドボーイから行きに乗り心地は改善されました。そのため当時としては最高の乗り心地だったのです。ハーレーといえばクロームになりますが、今や手に入れるとなるとそのクロームのキラキラ感というものはあまり感じられない程度のものが多いです。ですが、全体から漂うる名車感というものが非常に印象的で、存在感を放っています。
そんなFXSTSB バッドボーイはバランサーが付いていたこの年式より前のものに比べて、エボリューションエンジンなっているため非常に乗りやすく、外から見てもかっこいいという形になっています。このエンジンすらもデザインと化した一体感がFXSTSB バッドボーイの1995年式が、これこそハーレーダビッドソンであると豪語するファンが多いと言う根強い人気を持つ車種となっています。
高まるバイクとの一体感
FXSTSB バッドボーイにはいくつか不満がある事も確かです。まずバイクとしての始動性が非常に悪いことが挙げられます。エボリューションエンジンを使っているものの、始動してからおよそ数十分間はエンジンが不安定な状況が続きます。また、カスタムする際に他のマフラーとは非常に相性が悪いのです。エボリューションエンジンはコツコツと音をたてバイクとの一体感などが感じられるのですが、カスタムしたマフラーによってはそれらが全く感じられないということがあるのです。
また、実用性が悪いということもあげられます。燃料タンクは2分割方式のため、非常に給油しにくく、ハンドルロックもひ弱です。そのため別に鍵を使わなければセキュリティとしては非常に弱いとなっています。また、パワーがあまりないと言っても過言ではありません。坂道になると一気にパワーがなくなり、なかなか前に進まないということもちらほらあります。無理して走らせるとエンジンが壊れてしまうんでないのかという乗り心地。不安になってしまうような箇所はたくさんあります。
カスタムやメンテナンスであなたの愛車へ
FXSTSB バッドボーイは様々な難点があるものの、いまだにファンが多いのはやはりそのルックスと一周回って個性と感じ取れる弱点の数々です。ハーレーダビッドソンのファンはハーレーのバイクによくありがちな不具合というもの批難するのではなく、受け止めて愛していく傾向があります。
このFXSTSB バッドボーイも多くの難点を抱えていますが、それを自分のカスタムやメンテナンスで改善し良いバイクへと育っていくという感覚がたまらない人が多いのです。実際に中古市場にこの車種が出回ることはあまり多くありません。当時200万円オーバーで販売されていたにもかかわらず、中古でも結構値段がしたりと、中古車らしからぬ価格を出さなければならない場合が多いですが、往年の腫ハーレーダビッドソンファンからするともう一度このFXSTSB バッドボーイに乗ってみたいという人は多いのではないでしょうか。中古市場にFXSTSB バッドボーイが出た時は争奪戦になることはまず間違いないでしょう。